SES平均年収と中央値は?【2026年最新】給料が上がらない理由と対策をわかりやすく解説
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SES平均年収と中央値は?【2026年最新】給料が上がらない理由と対策をわかりやすく解説

公開日:2026/04/01最終更新日:2026/04/01
【この記事の結論】
  • 2026年のSESエンジニアの平均年収は350万から408万円で、中央値は約370万円です。
  • 業界特有の多重下請け構造により、中間マージンが抜かれることがエンジニアの年収が低い最大の要因です。
  • クラウド技術やGo言語等の需要が高いスキルを習得すれば、提示年収が50万から150万円上がる傾向にあります。
  • 要件定義や設計などの上流工程へ移行することで、月単価は70万から100万円に達し年収が直結します。
  • 還元率70%以上の高還元企業や、商流の浅い直請け案件を多く持つ企業へ転職することが年収向上に有効です。


SES(システムエンジニアリングサービス)はIT業界の入口として多くのエンジニアが経験する働き方ですが、年収面での不安を抱えている方は少なくありません。


「SESエンジニアの年収は本当に低いのか」「今の給料が適正なのか分からない」といった疑問を持ちながらも、具体的な相場や改善策が見えず、漠然とした不満を感じている方も多いのではないでしょうか。


本記事では、2026年最新の調査データをもとにSESの平均年収を年代別・スキル別・地域別に詳しく解説します。さらに、年収が上がりにくい構造的な理由とその壁を突破するための具体的な方法、年収アップにつながるSES企業の特徴まで網羅しています。


SESエンジニアとしてのキャリアと収入を見直すきっかけとしてお役立てください。

1.SESの平均年収は350〜408万円【2026年最新】

この章では、SESエンジニアの平均年収を年代・スキル・地域の切り口から詳しく解説し、年収中央値についても紹介します。

年代別の平均年収(20代・30代・40代)

SESエンジニアの年収は年代で大きく異なります。IT人材紹介大手Geeklyが公開した2024年10月〜2025年9月の内定者データをもとに、年代別の目安をまとめました。

年代

年収目安

主な担当業務

20代

300〜385万円

テスト・運用保守など下流工程が中心

30代

400〜500万円

設計・開発など上流工程、PL経験者も

40代

500〜600万円

マネジメント職なら700万円超も

20代は実務経験を積む段階のため年収は控えめですが、30代で上流工程を任されるようになると460万円前後まで上昇します。ただし年齢が上がれば自動的に年収が上がるわけではなく、担当工程やスキルセットが年収を左右する重要な要素です。

スキル・言語別の年収相場

習得しているプログラミング言語や専門スキルによって、SESエンジニアの年収には100万円以上の差が生じることがあります。

スキル・言語

年収相場

運用保守・テスト

300〜400万円

Java・PHP(開発)

400〜500万円

Python・TypeScript

450〜550万円

クラウド(AWS・Azure)

500〜650万円

Go・Scala

550〜700万円

PM・上流設計

600〜800万円

特に需要が高いのはクラウド技術で、AWS認定資格保持者は転職市場での提示年収が50〜100万円高くなる傾向にあり、インフラ設計からアプリケーション開発まで横断できるエンジニアは市場価値が高まります。


Go言語やScalaは習得者が少なく希少性が評価されるため、高単価案件に参画しやすくなります。下流工程中心の業務ではなく、需要の高いスキルを身につけることが年収アップするコツです。

地域別の年収差(首都圏と地方)

SESエンジニアの年収は勤務地域によっても異なり、首都圏と地方では50〜100万円程度の開きが生じることがあります。東京・神奈川・千葉・埼玉の首都圏では大手企業の本社機能が集中しており高単価案件が豊富なため、SESエンジニアの平均年収は400万円前後と全国平均を上回ります。


一方、地方都市では案件単価自体が低く設定されることが多く、平均年収が350万円前後にとどまるケースも見られます。ただしリモートワークの普及により地域間格差は縮小傾向にあり、フルリモート案件を獲得した場合は地方在住でも首都圏と同等の年収を得られる可能性が高まっています。


勤務地だけでなくリモート可否も含めて案件を選ぶことが重要です。

年収中央値は約370万円

SESエンジニアの年収中央値は約370万円であり、平均年収よりもやや低い水準です。

国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査 」によると給与所得者全体の平均年収は478万円であり、SESの年収中央値はこれを約108万円下回っているため、IT業界の中では低めの水準に位置しています。

2.SESの年収が低い・上がらない5つの理由

この章では、SESエンジニアの年収が低くなりやすい背景として、業界構造や企業制度に起因する5つの理由を解説します。

多重下請け構造で中抜きされるから

SESの年収が低い最大の要因は、IT業界特有の多重下請け構造にあります。


SES業界では発注元企業から一次請け、二次請け、三次請けと複数の企業が介在する構造が一般的で、各階層で10〜20%程度のマージンが差し引かれるため、商流が深くなるほどエンジニアに届く金額は減少します。


たとえば元請けが月100万円で受注した案件でも、三次請け企業に所属するエンジニアには60万円程度しか還元されないケースもあります。この構造から脱却するには、プライム案件(直請け案件)を多く持つ企業や、一次請け・二次請けに位置する企業への転職が有効な手段です。

還元率が低い企業が多いから

SES企業からエンジニアへの還元率が低いことも、年収が伸びにくい原因の一つです。


還元率とはクライアントから受け取った単価のうちエンジニアの給与として支払われる割合を指し、一般的なSES企業では50〜60%程度といわれており、月単価60万円の案件でも手取りは30万円前後になることがあります。


近年は「高還元SES」と呼ばれる還元率70%以上の企業も増えていますが、還元率の計算方法は企業によって異なります。社会保険料や交通費が含まれているケースもあるため、数字だけで判断せず実際の給与明細ベースで確認することが必要です。

単価と給与が連動しない評価制度だから

案件単価が上がっても給与に反映されにくい評価制度を採用している企業が多いことも問題です。


SESエンジニアの多くは自分がどれだけの単価で稼働しているか知らされておらず、単価が非公開のまま年功序列や社内評価のみで昇給が決まる企業では、スキルアップしても収入に直結しにくい状況が生まれます。


単価連動型の給与制度を採用している企業なら自分の市場価値が給与にダイレクトに反映されるため、転職時には評価制度や昇給ルールを必ず確認し、努力が報われる仕組みかどうかを見極めることが大切です。

待機期間中は給与が減額されるから

プロジェクト間の待機期間が発生した場合、給与が大幅に減額されることがあります。


SESエンジニアは案件単位で稼働するため次の案件が決まるまでの空白期間が生じることがあり、多くの企業では待機中も基本給の一部が支給されますが、法律上の最低ラインである60%まで減額されるケースもあります。


待機が長引くと想定していた年収を大きく下回る結果となります。そのため待機リスクを避けるには、案件獲得力の高い企業を選ぶか、自身のスキルを高めて案件が途切れない状態を維持することが重要です。

スキルアップの機会が限られやすいから

SESでは担当業務が固定化しやすく、スキルアップの機会を得にくい環境が生まれがちです。


クライアント先での常駐業務では指定された範囲の作業を遂行することが求められるため、新しい技術に触れる機会や上流工程を経験するチャンスが限られることがあります。


同じレベルの業務を続けていると市場価値は上がらず年収も停滞するため、社内研修制度が充実した企業を選ぶか、自己学習で資格取得や新技術の習得を進める必要があります。成長意欲を持ち続けることが年収アップへの第一歩です。

3.SESで年収を上げる方法

この章では、SESエンジニアとして働きながら年収を上げるための具体的な4つの方法を紹介します。

上流工程を担当して単価を上げる

要件定義や基本設計といった上流工程を担当することで、案件単価を大幅に引き上げられます。


SES案件の単価は担当工程によって大きく異なり、運用保守やテストが中心の下流工程では月単価40〜55万円程度が相場ですが、設計や要件定義を担当する上流工程では70〜100万円に達することもあります。


単価が上がると還元率が同じでも手取り額は増加するため、上流工程への移行は年収アップに直結します。上流工程を任されるには業務知識やコミュニケーション能力が求められるため、現在の案件で積極的に仕様調整やクライアント折衝に関わり実績を積むことが近道です。

スキルアップで市場価値を高める

需要の高い技術スキルを習得することで、より高単価の案件にアサインされやすくなります。

スキル分野

具体例

想定年収上昇幅

クラウド技術

AWS、Azure、GCP

+50〜150万円

コンテナ技術

Docker、Kubernetes

+30〜100万円

AI・機械学習

Python、TensorFlow、PyTorch

+100〜200万円

セキュリティ

脆弱性診断、インシデント対応

+50〜100万円

クラウド技術は特に需要が高く、AWS認定ソリューションアーキテクト資格を取得するだけでも転職市場での評価は大きく変わります。現在の業務に直結する分野から学習を始め、資格取得や実務経験を積み重ねていくことが効果的です。

マネジメント職・リーダー職を目指す

プロジェクトリーダーやマネージャーへキャリアアップすることで、年収600万円以上を目指せます。技術スキルだけでなくチームをまとめる力や進捗管理能力を身につけると、マネジメント層への道が開けます。

SES企業でも複数名のチームを率いてクライアント先に常駐するケースでは、リーダー手当や役職手当が加算されることがあります。またマネジメント経験はSIerや自社開発企業への転職時にも高く評価されるため、長期的なキャリア形成の観点でも有利に働きます。

高還元SES企業へ転職する

現在の環境で年収アップが見込めない場合、高還元率のSES企業への転職が有効な選択肢です。還元率70%以上を公開している企業なら同じ単価の案件でも手取りが10〜20万円増える可能性があり、転職によって年収が100万円以上アップしたケースもあります。


転職先を選ぶ際は還元率の数字だけでなく、計算方法や福利厚生、案件の質も確認することが重要です。

4.年収が上がりやすいSES企業の特徴

この章では、エンジニアの年収が上がりやすいSES企業に共通する4つの特徴を解説します。

プライム案件・直請け案件が多い

クライアント企業から直接案件を受注しているSES企業は、単価が高く年収アップしやすい傾向があります。プライム案件(直請け案件)では中間マージンが発生しないためエンジニアに還元できる金額が大きくなり、上流工程から参画できる機会も増えてキャリア形成にも有利です。


企業を選ぶ際は主要取引先や案件の商流を確認し、大手SIerや上場企業との直接取引実績が多い企業は営業力が高く良質な案件を保有している可能性が高いため注目してください。

還元率を公開している

還元率や単価を透明性高く公開している企業は、エンジニアの収入を正当に評価する姿勢の表れです。


還元率が非公開の企業では自分の市場価値がどれだけ給与に反映されているかわかりませんが、還元率や計算方法を明示している企業ならスキルアップや単価交渉の成果が収入に直結することを確認できます。


面接時に「還元率の計算式を教えてください」「単価は開示されますか」と質問し、明確な回答が得られる企業を選ぶことが重要です。

案件を選べる仕組みがある

エンジニア自身が案件を選択できる制度を設けている企業は、キャリア形成と年収アップの両面で有利です。


案件選択制度がある企業では自分のスキルや希望に合った案件に参画でき、成長したい分野の案件を選んでスキルを磨いたり高単価案件を狙って収入を増やしたりと、主体的にキャリアを築けます。


一方で会社都合で一方的にアサインされる環境では希望と異なる業務を続けることになり、モチベーション低下や成長停滞を招くリスクがあります。

評価制度・昇給ルールが明確である

評価基準や昇給条件が明文化されている企業では、将来の収入見通しを立てやすくなります。


「どのような成果を出せば昇給するのか」「単価が上がったら給与にどう反映されるのか」が明確なら目標設定もしやすく、評価制度が曖昧な企業ではいくら努力しても収入が増えない状況に陥りやすいです。


転職活動では評価制度の具体的な内容や過去の昇給実績を確認し、納得できる仕組みかどうかを判断することが大切です。

5.SESの年収に関するよくある質問

この章では、SESエンジニアの年収についてよく寄せられる2つの疑問に回答します。

SESはずっと低年収のまま?

SESだからといってずっと低年収が続くわけではなく、スキルアップや転職によって年収を大きく伸ば瀬ます。


SESの平均年収が他のIT職種と比較して低めなのは事実ですが、これは未経験者や下流工程中心のエンジニアが多いことも影響しています。上流工程を担当できるようになったり需要の高いスキルを身につけたりすると、SESでも年収500万円以上を達成できます。

SESで経験を積んだ後にSIerや自社開発企業へ転職するキャリアパスも一般的で、低年収で終わる働き方ではなくキャリアの第一歩として活用する視点が重要です。

SESで年収600万円以上は可能?

SESで年収600万円以上を達成することは可能です。

一定の条件を満たす必要があり、年収600万円を超えるSESエンジニアには以下のような共通点が見られます。

  • 上流工程(要件定義・設計)を担当している

  • クラウドやセキュリティなど専門性の高いスキルを持っている

  • ロジェクトリーダーやマネジメント経験がある

  • 高還元率の企業に所属している

  • プライム案件や一次請け案件に参画している

年収700万円以上になるとSESの枠組みを超えてフリーランスへ転身するケースやSIer・自社開発企業への転職を選ぶケースが増えます。SESで600万円を目指しながら次のキャリアステップも視野に入れておくことをおすすめします。

6.まとめ

SESエンジニアの平均年収は350〜408万円と低めですが、多重下請け構造や還元率の低さといった業界特有の要因が影響しているだけで、個人の努力で改善可能です。


本記事で解説した通り、上流工程への移行やクラウド技術の習得、高還元SES企業への転職など、年収を上げる手段は複数あります。


年収アップを目指すなら、まずは自分が稼働している案件の単価や所属企業の還元率を確認し、市場価値とのギャップを見極めることから始めてください。そこから必要なスキルの習得や転職活動といった具体的なアクションを起こすことが、収入向上への確実な一歩となります。


IT人材の需要は今後も高まり続けると予想されており、SESで培った実務経験は将来のキャリアにおいて大きな武器になります。現状に留まらず行動を起こすことで、理想の年収とキャリアを実現していきましょう。


本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

SES平均年収と中央値は?【2026年最新】給料が上がらない理由と対策をわかりやすく解説に関するよくある質問

2026年の最新データによると、SESエンジニアの平均年収は350〜408万円です。年代別では20代が300〜385万円、30代で400〜500万円程度が目安となります。ただし、担当する工程や保有するスキルセットによって、実際の年収には大きな開きが生じる点に注意が必要です。
SESエンジニアの年収中央値は約370万円であり、平均年収をやや下回っています。給与所得者全体の平均年収478万円と比較すると約108万円低い水準であり、IT業界内でも低めです。背景には業界特有の構造的問題があり、全体の水準を押し下げる要因となっています。
最大の要因はIT業界特有の多重下請け構造にあります。商流の各階層で10〜20%程度のマージンが差し引かれるため、商流が深くなるほどエンジニアへの還元額は減少します。元請けが100万円で受注しても、三次請け企業では60万円程度しか支払われないケースも存在します。
Go言語やScalaは習得者が少なく希少性が高いため、年収550〜700万円の高単価案件に参画しやすい傾向があります。またPythonやTypeScriptも450〜550万円と高い相場です。下流工程を脱し、需要の高い言語を扱うことが昇給の近道となります。
クラウド技術は需要が非常に高く、習得により年収が50〜150万円程度上昇する可能性があります。特にAWS認定資格の保持者は高く評価され、転職時の提示年収が50〜100万円高くなる傾向にあります。市場価値を高め、高単価案件を狙う上で極めて有効なスキルです。
運用保守やテストの下流工程は月単価40〜55万円程度ですが、要件定義や設計の上流工程では70〜100万円に達することもあります。単価が上がれば還元率が同じでも手取り額が増えるため、仕様調整等の経験を積み上流工程へ移行することは年収アップに直結します。
一般的なSES企業の還元率50〜60%を大きく上回る、70%以上の還元率を公開している企業を指します。転職により同じ単価でも手取りが10〜20万円増え、年収が100万円以上アップした事例もあります。収入を正当に評価してほしいエンジニアにとって有効な選択肢です。
プロジェクト間の待機期間中は、基本給の一部のみが支給され大幅に減額されることがあります。法律上の最低ラインである60%まで下がるケースもあり、年収を大きく下げる要因となります。待機リスクを最小限に抑えるには、案件獲得力の高い企業を選ぶことが重要です。
クライアントと直接取引を行うプライム案件が多く、中間マージンの発生が少ない企業です。また、還元率や単価を透明性高く公開し、エンジニアが案件を選択できる制度を持つ企業も狙い目です。評価制度が明文化されており、目標設定がしやすいかも確認しましょう。
はい、可能です。上流工程の担当や、クラウド・セキュリティ等の専門スキル、マネジメント経験などの条件を満たすことで達成できます。高還元率の企業に所属し、一次請け以上の案件に参画することも共通点です。さらなる高みを目指すなら、フリーランスへの転身も視野に入ります。

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この記事の監修者

SES Labo 編集部
SESLaboは、SES企業の経営者・管理職・営業担当者をはじめとするSES事業に携わるすべての方に向けて、営業戦略・エンジニア採用・契約管理・単価交渉から、業界の市場動向まで、SES事業の成長に直結する実務ノウハウや役立つ情報を日々発信しています。
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